コンディショニングガイド 第14回
今回はパラチノースという糖についてのご紹介です。
パラチノースはさとうきびや蜂蜜などに含まれる天然の糖質として発見されました。
今では酵素技術を生かして工業化に成功し、様々な食品に使われています。
構造的にはブドウ糖と果糖が結合した状態なので、ショ糖(砂糖)と同じなのですが、結合部位が違うため砂糖とは違った特長をもっています。
まずカロリーは砂糖と同じなのですが(4Kcal/g)、甘さが砂糖の約半分です。
そして砂糖よりもゆっくりと消化吸収されていきます。
ゆっくりと消化吸収するということは、それだけインスリンの分泌が穏やかになるということで、満腹感が維持されやすくなります。
そういった事情からダイエット食品などに使われることの多い糖でもあります。
また虫歯の原因になりにくいことから、お菓子などの甘味料としても利用されることが多い糖です。
少し面白いのは、GI値(グリセミック指数)は果糖よりも高いのに、インスリンは果糖よりも穏やかに分泌されるという点です。
従来、低GI=低インシュリンというように考えられてきましたが、すべての糖質についてこれが当てはまるわけではないようで、本当の意味での低GI低インスリンというのがパラチノースかもしれません。
サプリメントとは若干違うかもしれませんが、日常の甘味料としてパラチノースという素材を取り入れていくのはいいかもしれません。
『コンディショニングガイド』
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