コンディショニングガイド 第7回
クエン酸はレモンや梅干しなどの酸っぱい味の成分です。
いろいろな清涼飲料などの清涼感を出すために添加されていますが、むしろ最近ではトレーニング時の疲労回復としての注目度の方が高い素材です。
トレーニングなどによって疲労がすすんだとき、甘味や酸味が欲しくなることがあるかと思います。クエン酸は生体内エネルギーの中心的な中間代謝物なので、筋肉内においてもクエン酸合成酵素が上昇していき、実際にクエン酸の濃度も上昇します。
従って、ある程度の強度のトレーニングの場合は、トレーニングの最中にクエン酸を摂取することで運動パフォーマンスの向上や疲労物質の除去、グリコーゲンの合成促進などの効果が期待できます。
またクエン酸を摂取することで血液のPhの低下が抑制されることが証明されており、明らかにパフォーマンスの改善がみられます。これはクエン酸の摂取が筋肉中の乳酸が代謝されやすい状況になるためであります。
少しマニアックな使い方になりますが、トレーニングの前半は糖質が配合されたエネルギー系のドリンクを積極的に飲むようにして、中盤〜後半にかけては乳酸対策としてクエン酸系のドリンクに切り替えるといいでしょう。
トレーニング強度を上げるためにもクエン酸を上手に活用してみるといいですね。
『コンディショニングガイド』
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