コンディショニングガイド 第6回
今回はグルコサミンについてです。
グルコサミンは軟骨成分の材料となる、アミノ糖と呼ばれる物質です。
アミノ糖とはアミノ酸と糖が結びついた状態で、具体的にはグルコース(ブドウ糖)の一部(水酸基)がアミノ基に置き換えられたものです。体内ではグルタミンとグルコース(ブドウ糖)からグルコサミンが作られています。
自然界にはカニやえびなどの甲殻類のキチン質の主要成分として存在しており、サプリメントなどに利用されるグルコサミンは、この甲殻類を加水分解して抽出されています。
関節痛などに効果的な成分として様々な素材がありますが、このグルコサミンがまさに肝といってもいい中心的な成分であります。
体内でも合成されるため一般的にはさほど意識をする必要がありませんが、スポーツ選手のように軟骨をすり減らす運動が多い場合や、高齢者のように体内での合成能力が落ちている場合には、口から栄養素として摂取してやると軟骨の回復に役立ちます。
推奨摂取量も明確でありまして、約1,500㎎/日といわれています。従いまして、グルコサミンを摂取しているかいないかだけではなく、摂取している場合はどれだけ摂取しているかにも意識をもっていくといいでしょう。
ちなみにグルコサミンは体内ではNアセチルグルコサミン(NAG)という物質へと変化していきます。このNアセチルグルコサミンも食品として扱えますので、その場合は通常のグルコサミンの約1/3で有効推奨量とされます(500㎎/日)。
『コンディショニングガイド』
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