コンディショニングガイド 第18回
プロテインには、ホエイ、大豆といった原料以外にも違いがあります。
通常プロテインと呼んでいるのは、タンパク質だけを摂取する目的のサプリメントです。ここにエネルギーとなる(主としてデキストリン)糖質を配合したものが存在します。
要はプロテイン&エネルギー源です。
ここから更に分類が進みまして、プロテインとエネルギー源がざっと1:1で配合されているものと、主としてエネルギー源が多く配合されているものに分かれます(1:3〜4)。
プロテインとエネルギー源がほぼ同じ程度配合されているものは、MRPと呼ばれて主として食事の代替として使われるプロテインです。代替ですからその用途は広く、例えばMRPにサラダ、バナナ、野菜ジュースを加えてダイエットメニュウにすることも出来ますし、逆に食事と食事の合間にMRPを摂取することでウエイトアップにも使うことができます。私も健康診断の数日前になると(決してお勧めの方法ではありませんが)、晩御飯をMRPに置き換えてプチダイエットを敢行したりしています。
プロテインとエネルギー源が1:3〜4の比率で配合されているプロテインは、主としてウエイトアップ用プロテインなどと呼ばれています。体重を増やすという意味ですが、単に体重を増やすというよりも、トレーニング後に摂取することでバルクアップを促進させるという目的が大きいかと思います。
意外に思われるかもしれませんが、ハードなトレーニングになればなるほどトレーニング後に必要な栄養素はタンパク質以上にエネルギー源が優先順位をあげていきます。つまり体内のエネルギー源が少ない状態になると、筋肉の材料となるタンパク質以上にエネルギー源が必要とされるのです。そこでエネルギー源を多く配合したプロテインが効果を発揮するというわけです。
上手にプロテインを使い分けることによって、ボディメイクも効率的になりますね。
『コンディショニングガイド』
15年以上、サプリメントを作って、使って、指導してきた、
サプリメント活用のプロが責任編集