コンディショニングガイド 第5回
今回のサプリメントはプロテインです。
プロテインは基本中の基本なのですが、今でも不味い、溶けない、を筆頭に飲むと勝手に筋肉がつく、体がかたくなる、はげる、肝臓が悪くなる、運動パフォーマンスが落ちる等など、まぁよくもこれだけねじ曲げられるなと感心したくなるくらい誤解が多いサプリメントでもあります。
プロテインの一番の特長は究極の高タンパク・低脂質食品ということでしょう。
体の材料となるタンパク質をこれだけ効率よく摂取できる食品は他には見当たりません。少なくとも一般の食品の場合は、必ずタンパク質には脂質がセットで入っていますから、タンパク質だけを摂取するという事になると一気にハードルがあがってしまいます。
その点プロテインは確実にタンパク質(だけ)を摂取できる食品というわけです。
プロテインの原料としては、乳を原料としたホエイとカゼイン、大豆を原料としたソイに分けられます。
ホエイは乳清と呼ばれ、ヨーグルトの上澄み部分や牛乳を温めた時に出来る膜に含まれる成分です。牛乳の成分でいうとホエイが2割カゼインが8割の比率になります。どちらもタンパク質ですが、ホエイの方がアミノ酸組成が優れている点と、吸収が速いという点でスポーツ選手には好まれる傾向にあります。ただし、カゼインはゆっくりと吸収されるためにホエイよりも長時間にわたって体内のアミノ酸濃度を維持するというメリットありますので、商品としては「ホエイプロテイン」もしくは「ホエイ&カゼイン」という形で存在するケースが多いです(最近はカゼイン単独のプロテインは店頭ではなかなかお目にかかりません)。
大豆を原料したプロテインは、従来は大豆の独特の臭いや溶けの悪さが着割れていましたが、アメリカを中心にダイエット向けとして人気を博しています。
腹持ちがいいというのもダイエットなどに人気の理由の一つですが、大豆特有の成分(βコングリシニン)がコレステロールや中性脂肪を下げるなど、更に健康に嬉しい効果がわかってきたため一般人の健康訴求にはホエイ以上に人気があったりします。
以前、卵白を使ったプロテインもあったのですが、最近は市場からは姿を消しています。
様々な飲むタイミングが考えられますが、敢えて限定するならば、朝食後とトレーニング後でしょう。
『コンディショニングガイド』
15年以上、サプリメントを作って、使って、指導してきた、
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