第28回 アミノ酸プールの話


 

アミノ酸プールという言葉がありますが、アミノ酸は溜めておくことのできない栄養素です。だから逆にプールという言葉が使われているのかもしれませんが、体内では血液中に遊離アミノ酸として存在するもの、細胞質や細胞間質に遊離アミノ酸として存在するもの、そして筋肉をはじめとする組織の中に存在するものと大きく3パターン存在します。
 
これら全体を指してアミノ酸プールと呼ぶのですが、そのアミノ酸プールのほとんどは組織の中のタンパク質にあります。
 
そしてしっかりとバランスを維持しています。
 
このバランスが崩れると様々な弊害が生じてきますし、それはトレーニングや減量といった前向きなものによっても同様です。
 
例えば減量によって絶食をした場合、それがある一定の限度を超えてくると、筋肉からはアラニンとグルタミンというアミノ酸が放出されてきます。
 
グルタミンは小腸でのエネルギー源として使われ、これを栄養素としてアラニンを放出していきます。このアラニンが肝臓に取り込まれエネルギーとして合成されていきます。
 
元々体の材料であったアラニン(アミノ酸)が、最終的には糖を合成する原料となるのです。アラニンを糖原生アミノ酸と呼んでいます。このメカニズムをアラニン・グルコースサイクルと言いますが、本来であれば体の材料の一部であるはずのアミノ酸をエネルギーとして使うのは決して効率のいい話ではありません。
 
減量時においても、小まめに少量の糖質を補給することで筋肉への負担が軽減されるということになります。これはトレーニング中においてもあてはまりますので、トレ前やトレ直後の糖質補給は重要となります。

 


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