第26回 アミノ酸のD体L体の話


 

今回はアミノ酸のD体L体についてです。
 
実はアミノ酸にはD体と呼ばれるものとL体と呼ばれるものが存在します。
 
例えば通常私たちがグルタミンと呼んでいるアミノ酸は、L体のグルタミンです。体内で利用されるアミノ酸は基本L体のみなので、表示上もDとかLを省略して、そのままアミノ酸名を書いてあるケースもあります。
 
実際D体のアミノ酸は食品として認められていないものが多いため、サプリメントとしては使いたくても使えないですし、体内で利用されないため、使う意味もありません。
 
唯一の例外はグリシンで、4つの手をもつ炭素原子のうち2つの手を水素(H)と繋がっているためD体とL体の区別がありません。
 
しかしそれ以外のアミノ酸には鏡に映ったもう一つの自分のように、もう一つのアミノ酸が存在します。
 
そんな利用価値の無いとされてきたD体のアミノ酸ではありますが、最近少しニュアンスに変化が見られます。
 
元々世の中に存在していて価値のない物はないはずだとの理由から研究が続けられ、一部のD体のアミノ酸には肌の活性化やホルモンの活性化などの役割があることが分かってきました。
 
またD体をL体にする酵素も存在し、アラニンというアミノ酸の場合はD-アラニンがL-アラニンへと変換されたりします(その逆もあります)。
 
アラニンはブドウ糖がなくなってきたときに、一時的にブドウ糖を補助するためにアミノ酸であるにもかかわらずブドウ糖へと変換してくれるアミノ酸です。
 
通常アラニンはDLアラニンというD体とL体の混合物が食品として扱えるアミノ酸でありますが、このD-アラニンも体内で酵素(アラニンラセマーゼ)によってL-アラニンへと変換されるようです。
 
まだまだ奥が深いアミノ酸の世界であり、人体の世界であります。

 


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※画像はイメージです。


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