第19回 ω3系多価不飽和脂肪酸の話


 

ω3系多価不飽和脂肪酸。
 
もう少し細かく分類するならば、DHA,EPA,αリノレン酸(亜麻仁油、エゴマ油)などに分けられます。
 
酸化しやすいこともあって、なかなか摂りにくい油ですが、一日で2gほどの摂取が推奨されています。
 
ドコサヘキサエン酸(DHA)のドコサは22という意味で、ヘキサは6を意味します。つまり炭素数が22で内、二重結合が6つあるという意味であります。同様に、エイコサペンタエン酸(EPA)のエイコサは20、ペンタは5なので、炭素数が20で二重結合が5つです。ヘキサゴンは六角形という意味で、クイズ番組のヘキサゴンは元々回答者が六角形の椅子に座っていたからだそうです。ペンタゴンはアメリカの国防総省ですが、これも五角形の建物から来ています。
 
豆知識はこれくらいにして、これまでは動脈硬化をはじめとする心血管疾患リスクの低減や、血中中性脂肪の低下などがω3系に期待される機能でありましたため、健康なあるいは若いアスリートやトレーニーにとってはあまり刺激的な栄養素ではなかったかもしれません。
 
しかし赤血球の柔軟性を高めたり(赤血球変形能)、一酸化窒素(NO)の産生機能機構を改善するなどの機能が認められ、結果として最大酸素摂取量がかなりダイレクトに増大することが分かってきました。
 
赤血球の直径は毛細血管よりも多きいため、その先まで赤血球が行くためには風船のように、形を歪に変えて行く必要があります。しかし加齢も含め赤血球の柔軟性は徐々になくなり、毛細血管の先まで行けなくなってきます。そこでこの赤血球変形能が向上することと、NOによる血管拡張が合わさることで、特に持久系の競技にはパフォーマンスの向上に直結していくのです。
 
今後は単に健康素材の栄養素としてのみならず、アスリートにも更なる注目を浴びるでしょう。
 
最大のネックは摂取が難しいこと。それも酸化しやすいために食べ物からの摂取が難しいのです。そういった点においてもサプリメントが役に立ちそうです。

 


『コンディショニングガイド』
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※画像はイメージです。


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