第16回 グルタミンペプチドの話


グルタミンペプチドはグルタミンというアミノ酸が多く含まれたペプチド状のものです。

 

 

フリーフォーム(単体)のグルタミンよりも安定性が高いとか、吸収性がいいなどの謳い文句で宣伝されることがありますが、事実とは少し異なるので、今回はグルタミンそのものの効果ではなくグルタミンペプチドとは何かについて触れておきたいと思います。

 
グルタミンペプチドは、一般的には小麦グルテンを加水分解して製造されています。従って名称はグルタミンペプチドとなっていてもグルタミンのみで構成されているわけではなく、それ以外のアミノ酸も多く含まれています。その中でグルタミンの構成比は30%に満たない状態なので、実際は表示量の30%弱がグルタミンの量ということになります。更にアミノ酸スコアは32と低いため、いわゆる総合アミノ酸とかプロテインの代用としては対応できません。

 
しかしグルタミンペプチドはグルタミンに比べて水溶液にした際の安定性が高いという点においては間違いありません。従ってドリンクなどに配合するグルタミンの場合はグルタミンペプチドが使用されているはずです。

 
吸収性については、ペプチドなのでタンパク質が分解されることと比較すれば吸収スピードは速いのですが、アミノ酸が2~3個つながったペプチドとは異なりますので、フリーフォームのグルタミンよりは吸収スピードは劣ります。

 
様々な情報が行き過ぎた解釈を生んでしまい、通常のフリーフォームのグルタミンを摂取しても安定性が悪く消耗されてしまうのではないかと懸念される声を聞きます。

 
確かに3%濃度のグルタミン水溶液を80℃条件で72時間放置した場合に、その残存率は19~23%になっていまいます。しかし実際80℃の条件はほとんど意味がなく、仮に25℃の条件で測定した場合は97%の残存率となります。通常胃を通過して小腸に届くまでに72時間もかかりませんから、フリーフォームのグルタミンをそのまま摂取することには何ら問題がないと考えられます。

 


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※画像はイメージです。


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