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第9回 コエンザイムQ10の話

2017年5月4日 木曜日

30代半ばあたりからは、成長ホルモン、DHEA(性ホルモン)、カルニチン、グルコサミンなどの体内での合成量は激減していき、日常生活の中でもあれっ?と違和感を感じることが多くなります。
 
意外に早く20歳前後から減り始めていく体内成分として、一つコエンザイムQ10があげられます。

 

 

コエンザイムQ10でも特に私が関心をもって注目をしているのは「還元型コエンザイムQ10」です。
コエンザイムQ10自体は2001年の食薬区分の改定を機に大ブレークした成分ですので、知名度は抜群だと思います。
しかしそれが何物で、どういった機能をもっているのかについては今一つ漠然とした理解がされているようです。
 
特に女性にとってはなんとなく美容にいいくらいの印象かもしれません。
仮にコエンザイムQ10を少し難しく表現するならば、
「細胞の活動エネルギーの大部分を産生するミトコンドリア内膜に存在する呼吸鎖の重要構成成分」という感じになるでしょう。
 
チンプンカンプンですよね。
 
コエンザイムQ10は補酵素としての役割がメインなので、ビタミン様物質ということでビタミンQなどと呼ばれたりもしています。
 
では補酵素ということはどこの酵素を補っているのかといえば、主として電子伝達系という箇所です。
電子伝達系とは、私たちの細胞の中の、ミトコンドリアの中の、更にその中にあるエネルギーを作る最終工程のことです。
 
解糖系やクエン酸回路という場所でもエネルギーは作られていますが、圧倒的な量のエネルギーはこの電子伝達系で作られています。
ここに作用する補酵素ということですからコエンザイムQ10の不足はダイレクトにエネルギー不足となります。
 
エネルギー不足はそもそもの材料(糖質)が足りないというケースと、
材料は入れたけれどエネルギーとして活用されなかったケースがあります。
きちんとした食事をしているのに、どうもエネルギーが足りないというようなケースは後者のケースが考えられます。
 
そして、もう一つポイントとなるのが、ただのコエンザイムQ10ではなく還元型という点です。
通常はコエンザイムQ10として語られることが多いのですが、このコエンザイムQ10には酸化型と還元型の二種類が存在していて、
体内では最終的に還元型としてのみ使われています。
 
酸化型ももちろん体内では補酵素として活用されますが、それは一旦還元型へと変換されてからでないと活用されません。
そういった意味において酸化型は少し効率が悪いのです。
 
還元型コエンザイムQ10は還元型ですから(酸化の逆ですから)、抗酸化という機能ももつことになります。
 
電子伝達系はどんどんとエネルギーを生み出す場所だけに、活性酸素も豊富で酸化が進む場所でもあります。
ここに対しての抗酸化という点ではまさに還元型コエンザイムQ10がピッタリなのです。

 


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