2017年4月 のアーカイブ

第8回 ヒドロキシクエン酸の話

2017年4月20日 木曜日

今回はスタミナをアップするためのサプリメント(素材)についてです。
 

 

スタミナアップも奥が深く、効果的な水分補給、乳酸の素早い除去、酸素運搬能力の向上など、様々な要素が考えられます。
 
その中でスタミナをあげる最も効果的な方法は、体の中のエネルギー源を増やすという方法です。
 
厳密に言えば、増やすだけでなく、効率的にエネルギーを使うという事かもしれません。
 
 
ちなみに、人がエネルギー源として使うものは、①クレアチン、②グリコーゲン(糖質)、③分岐鎖アミノ酸(BCAA)、④脂肪のざっと4つに分類できます。
この中で、エネルギーの主役となるのは、グリコーゲンです。
 
ですから体内のグリコーゲンの材料となる糖質(ご飯や麺類、イモ類、バナナ等)をしっかりと効果的に摂ることが大切です。
特に練習や試合の直後はグリコーゲンが少なくなっているので、なるべく早い補充が必要です。
 
グリコーゲンは完全に枯渇してしまうと、回復までには20時間以上必要であると言われており、迅速に補充したいものです。
その際のポイントとして、出来ればタンパク質(プロテイン)と一緒に糖質を補充すると、グリコーゲンの回復をより効果的にするという点です。
単にプロテインを飲むのであれば、糖質入りのプロテインを飲んだり、バナナを食べてプロテインを飲むなどの工夫がレベルアップにつながります。
 
次に、エネルギーの宝庫といわれるのが脂肪です。
 
一般にはあまり好まれない脂肪ですが、効率良く活用することができれば、まさにエネルギーの塊なのです。
長距離の選手や持久系のスポーツ選手は、この脂肪を効率よくエネルギーとして利用しています。
運動を始めると体温が上昇しはじめて、脂肪は分解に向かいます。問題はこの分解された脂肪(脂肪酸)をどこまでエネルギーとして変換し続けられるかにあります。
脂肪酸はミトコンドリアの中にあるクエン酸回路に入ってエネルギーに変換されていくのですが、ある程度の変換が進むと、回路の中から溢れてしまいます。
この時点が、脂肪燃焼の一つの限界ということになります。
 
従って、この回路を回し続ける能力を高めてやれば、まさに脂肪をエネルギーに活用するこということになります。
 
ヒドロキシクエン酸という素材がありますが、この素材はクエン酸回路の中に入った脂肪酸をエネルギーに変え続けるといった効果が期待されます。
運動前に摂取することで、ちょうど運動中に脂肪が分解され、エネルギーへの変換を促進させることが可能となります。まさにスタミナアップという事になります。
そしてヒドロキシクエン酸にはもう一つありがたい効果があります。食事前に摂る事で、取りすぎた(利用しきれない)糖質を脂肪に変えないという効果です。
脂肪への経路をシャットアウトされた糖質は、グリコーゲンとして蓄えられることになりますからまさに一石二鳥です。
 
運動前にヒドロキシクエン酸を摂取して、運動後には糖質入りのプロテインを飲むといった組み合わせが、スタミナをアップさせるサプリメントの組み合わせといえるかと思います。

 


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※画像はイメージです。


第7回 クエン酸の話

2017年4月6日 木曜日

クエン酸はレモンや梅干しなどの酸っぱい味の成分です。
 
いろいろな清涼飲料などの清涼感を出すために添加されていますが、むしろ最近ではトレーニング時の疲労回復としての注目度の方が高い素材です。
 

 
トレーニングなどによって疲労がすすんだとき、甘味や酸味が欲しくなることがあるかと思います。クエン酸は生体内エネルギーの中心的な中間代謝物なので、筋肉内においてもクエン酸合成酵素が上昇していき、実際にクエン酸の濃度も上昇します。
 
従って、ある程度の強度のトレーニングの場合は、トレーニングの最中にクエン酸を摂取することで運動パフォーマンスの向上や疲労物質の除去、グリコーゲンの合成促進などの効果が期待できます。
 
またクエン酸を摂取することで血液のPhの低下が抑制されることが証明されており、明らかにパフォーマンスの改善がみられます。これはクエン酸の摂取が筋肉中の乳酸が代謝されやすい状況になるためであります。
 
少しマニアックな使い方になりますが、トレーニングの前半は糖質が配合されたエネルギー系のドリンクを積極的に飲むようにして、中盤〜後半にかけては乳酸対策としてクエン酸系のドリンクに切り替えるといいでしょう。
 
トレーニング強度を上げるためにもクエン酸を上手に活用してみるといいですね。

 


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